油引きについて
油引きは和紙提灯にのみ施される仕上げです。まだ、ビニール素材が一般的ではない時代、防水性を付与するために行われていた伝統的なものです。時の流れとともに表面の酸化が進み、うっすら飴色に…。店舗宣伝用や装飾用であれば、趣あるその色彩は、お店の魅力に味付けを行う物となるでしょう。弊社では和紙提灯のオリジナル製作の際、お客さまからご要望により油引き仕上げを承っております。なお、こちらではちょうちんの油引きの特徴についてご紹介しております。ご覧くださいませ。
油引きしていない和紙提灯と比べて、セピアっぽく黄みがかった色彩をしていることがご確認いただけます。
- 長所
- 徐々に薄飴色へと色づき、年数を経ることで味わいが増します。
- 時間が流れ、和紙が酸化することによって、光の透過率が上がります。
- 油引きした和紙は、通常の和紙よりは防水効果を少しだけ発揮します。
- 短所
- 油が酸化し和紙が固くなるため、割れやすくなります。
なお、現代においての油引きは、味わいを楽しむ仕上げであって、防水効果を期待するものではございません。あらかじめご了承ください。また、屋外でご使用する際は、専用ビニールカバーもご一緒にお求めください。